<陸上:早慶対抗競技会>◇22日◇織田幹雄記念陸上競技場(埼玉・所沢市)

 男子やり投げのロンドン五輪代表・ディーン元気(21=早大4年)が、跳んで、走って、投げての大奮闘で、早大を対抗戦19連勝(通算71勝16敗)に導いた。

 「前から出たかった」という走り幅跳びに挑戦。6メートル28をマークする試技中に“本職”の、やり投げで69メートル25を投げて優勝。やりを円盤に持ち替えて45メートル27で2位に入り、息も切らせぬうちに800メートルリレーに出場。歯を食いしばりながら200メートルを駆け抜けた。

 「幅(走り幅跳び)は、高校時代に今日よりいい6メートル47を跳んでます」と胸を張るディーン。オールマイティーを理想としており「高校時代も8種(競技)をやってましたからね」と心底、陸上競技が好きな様子。ミズノに入社する来春以降も楽しみだ。