公務員ランナー川内優輝(26=埼玉県庁)が10月31日、招待選手として出場するニューヨークシティー・マラソン(11月3日)に向け、成田空港を出発した。

 世界最高峰のマラソンとして位置づけられる「ワールド・マラソン・メジャーズ」(WMM)の1つがニューヨーク。今年2月の大会から東京マラソンも、この「世界6大マラソン」の仲間入りした。川内は09年から12年まで4年連続で東京を走ったが、今年の東京は出場していないため、WMMは初めて。

 国内や海外でもオーストラリア、ドイツなどで招待を受けているが、格が違う大会からの栄誉あるオファーに「招待されて本当に光栄です。世界選手権(8月のモスクワ大会)と同じぐらいのレベルなので、何とか上位に入りたい」と目標を語った。

 アップダウンや長い橋もあり、好記録は望めないが「サブテン(2時間10分切り)でも、かなり上位に入れそう。(WMMの)シカゴ、ベルリンでも日本選手が7番に入っているので、自分も何とか」と気合を込めた。レースには箱根駅伝で「山の神」の異名を取った今井正人(29=トヨタ自動車九州)も出場する。