学生3大駅伝の今季開幕戦となる、第26回出雲全日本大学選抜駅伝は13日午後1時5分、号砲が鳴る。出雲大社正面鳥居前をスタートし、出雲ドーム前をフィニッシュとする6区間45・1キロのコースに、21チームが出場する。

 昨年2冠で今大会の連覇を狙う駒大・大八木弘明監督は「連覇しないといけない、と思っている。前半の1~3区は向かい風、後半の4~6区は追い風になると考えながらメンバーを配置した」と監督会見で語った。今年の箱根を制し、駒大の年度3冠を阻止した東洋大・酒井俊幸監督も「暴風を考え(選手の)選考と配置をした。合宿中は豪雨の中でもトレーニングした。その成果をぜひ生かしたい」と話し、ともに中止の可能性も否定できない、台風19号の元でのレースを想定した。

 開催されても悪条件下でのレースは、各チームの監督も想定済み。「天候が荒れるのを大前提に(選手は)克服して欲しい」(早大・渡辺康幸監督)、「ウチの大学のイメージからして悪条件に弱いと思われがちですが、意外や意外、悪条件の強い選手が多い。風も味方にしたい」(青学大・原晋監督)、「前々回の箱根は強い風の中、優勝できた。学生にはチャンスだ、と言っている」(日体大・別府健至監督)と満を持して出雲路に飛び出す。