横浜国際女子マラソンが11月16日に実施されることしの大会を最後に終了することが22日、関係者の話で分かった。

 日本陸上競技連盟とともに主催する朝日新聞社などが、大会の財政難を理由に継続を断念したという。日本女子の繁栄の基礎を築いた前身の東京国際女子マラソンを含めると通算36回目となるレースを最後に、歴史の幕を下ろすことになる。

 来年以降は他の都市で新設のマラソン大会を開く方向で日本陸連などが調整している。

 国際陸上競技連盟が公認する初の女子マラソンとして1979年に誕生した東京国際は女子選手の参加を促し、84年ロサンゼルス五輪での正式種目採用にもつなげたとされる。日本勢が92年バルセロナ五輪から2004年アテネ五輪まで4大会連続でメダルを獲得する下地をつくり、09年からは舞台を横浜に移していた。

 東京マラソンをはじめとする大規模な市民マラソンが人気を集める中、女子のエリート選手のみが参加する大会形式を保ってきたが、近年は日本選手の低迷もあってスポンサー収入に苦しむようになっていたという。