<東京マラソン>◇24日◇東京都庁前-東京ビッグサイト(42・195キロ)

 箱根駅伝3年連続区間新で初マラソンの佐藤悠基(26)は35キロ過ぎから大幅にペースを落とした。40キロまでの5キロを19分9秒もかかり、結果は2時間16分31秒の31位。「35キロからはよくわからなかった。果てしなく長かった。しばらくは走りたくないですね」とうっすら笑った。

 これまで公式大会で走った最長距離は22キロ。脱水症状に加え、足が上がらず、指先の感覚も消える競技人生初体験にも、「このきつさを味わうのが目的。ようやく1歩を踏み出せた。マラソンランナーとしての競技人生の始まりですね」。ロンドン五輪では中距離のエース、リオ五輪ではマラソンのエースへ。「この苦杯があったから」と言える日が来ると信じる。