陸上男子100メートルで日本歴代2位の10秒01を出した桐生祥秀(18)が、出雲陸上(4月19日開幕、島根)で“大学デビュー”する。11日、男子60メートルで準決勝に進出した世界室内選手権(ポーランド)から帰国し「世界で勝負できる感触はあった」と言った。その上で4月に入学する東洋大での100メートル初戦は「暁の超特急」吉岡隆徳の地元島根となった。

 吉岡は32年ロサンゼルス五輪100メートルで決勝進出。日本唯一の世界大会ファイナリストで、桐生は2人目を目標とする。出雲陸上は「吉岡隆徳記念」と銘打たれており、先人の息吹を肌で感じる場だ。今月下旬には陸連の米国合宿に参加。4月6日の入学式に出席して、同13日の岩壁杯陸上(埼玉・熊谷)での400メートルリレーが試運転になる。注目の100メートル初戦は島根で「暁のジェット桐生」になる。