<陸上:隠岐の島ウルトラマラソン>◇15日◇島根・隠岐の島◇50キロの部

 今年は酸素マスクご無用でした-。今秋のアジア大会(韓国・仁川)男子マラソン代表の川内優輝(27=埼玉県庁)が15日、島根・隠岐の島ウルトラマラソンの50キロの部に出場。招待選手のため順位はつかなかったが、2時間47分27秒のトップでフィニッシュ。2年前に自ら樹立した2時間51分45秒の大会記録を上回り「アジア大会に向けて自信になりました」と話した。

 昨年はフィニッシュ直後に意識を失い、酸素マスクをつけ病院に搬送された。高低差150メートル、気温も30度近くまで上がる難コースだが、今年は無事にフィニッシュ。3月2日のびわ湖毎日マラソンから続いた、16週連続レース出場の最後を締め「父の日に父親の故郷の隠岐の島で中学生、高校生のボランティアや島民の応援に支えられ、大会記録を大幅に上回るタイムでゴールできて良かった」とコメントした。