痛烈な七夕の願い事だった。ゴールドコースト・マラソン(オーストラリア)で日本人トップの3位に入ったアジア大会男子マラソン代表の川内優輝(27=埼玉県庁)が一夜明けた7日早朝、成田空港に帰国。今春発足したマラソンのナショナルチーム(NT)について、入れ替え制導入や選出方法の疑義を訴えた。
20キロ手前で転び日本勢4番手に後退しながら、猛烈な巻き返しで3位。そんな自分の走りを差し置き、川内は同じNTながら2時間19分12秒で10位撃沈の黒崎を嘆いた。「(2時間)18、19分じゃあ、そのへんの市民ランナーにも負けます。話にならない。旅費も出て招待されているのに、状態が悪いではダメ」。
黒崎への個人攻撃が真意ではない。NTの選出法など、日本陸連へ一石を投じるものだ。「サブテンを1回しかやっていない選手がNTに何人もいるのはおかしい。宗さん(猛=マラソン部長)にこれでいいんですか?
即入れ替えた方がいいんじゃないですか?
って、言いたいですね」。選出法にも「不透明で基準が分からない」と断じた。ふがいない走りをしようものなら勤務先に匿名で「仕事を休んで何やってんだという投書が届く」という川内。日の丸を背負う重みを、切実に訴えていた。

