プロフィギュアスケーター高橋大輔さん(29)が、発起人を務める「東日本大震災チャリティー演技会」が7日、神戸市内で行われた。5度目の開催で、3月の世界選手権銀メダルの宮原知子(17=関大高)世界ジュニア選手権金メダルの宇野昌磨(17=中京大中京高)らが参加した。

 高橋さんは、2部構成の同演技会で1部ラストで「Fine On The Outside」、2部ラストで「I’m Kissing You」と2曲を滑った。2583人が詰めかけた会場から2曲ともにスタンディングオベーションを浴びて、頭を下げた。

 高橋さんは、今月中に米国留学を予定している。同演技会が渡米前のラストスケーティングとなった。「気持ちとしてはひと区切り。これが(渡米前の)最後だなと思った。語学をメーンにやる。期待よりも不安が大きい。勉強漬けで早めに(語学が)習得できるように、集中していきたい。スケートのためではなく、自分のためにいきます」と吹っ切れたような表情で話した。

 その上で、スケートから学んだことを聞かれてこう口にした。「僕はスケートを通じて学んだことしかない。幅も広がったし、いろんな出会いもくれた。世界を見ることもできた。目標を見つけてくれた。(スケートから学んだことが)すべてかなと思う」。神妙な表情で、スケートに感謝していた。

 同演技会は、11年から毎年開催されている。昨年までの4年間の義援金は、1億2360万9250円となっている。