ラグビー日本代表のジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチ(HC、46)が、日本開催となる19年W杯での4強進出へ意気込んだ。5日、都内で就任会見に臨み、15年W杯ベスト4のアルゼンチン代表を引き合いに出して目標を語った。昨秋のW杯イングランド大会での躍進から約1年、11月5日のアルゼンチン戦(東京・秩父宮)がジェイミー・ジャパンの初陣となる。
ジョセフHCは穏やかな笑顔を浮かべつつ、緊張感も口にした。「重い物がのしかかっている」。W杯イングランド大会で歴史的3勝を挙げた日本代表。注目が高まる中で目標を聞かれると、世界ランク6位(当時)ながら前回大会4位のアルゼンチン代表を引き合いに出した。「彼らも日本と同じような道をたどっている。多くの苦しい思いを経験し、成功した。彼らにできて、日本にできない理由はない」。具体的な数字こそ口にしなかったが、アルゼンチンと同程度の4強をターゲット設定した。
現役時代に日本でのプレー経験があり、簡単な日本語も話せる親日家。トップリーグに加えて昨季からスーパーラグビー(SR)に参加するなど、転換期にある日本ラグビー界への理解もある。試合数の増加で消耗が激しい選手が増えるなどマネジメントの課題もあるが、ジョセフHCは「トップレベルの試合経験をどれだけ選手にさせられるか」と国際舞台の経験を重要視しつつ「選手の把握は私の責任」と必要に応じて休ませる考えも示した。
すでに約2カ月後には格上とのテストマッチ4連戦が控える。チーム作りを急ぎつつ、「毎年結果は出るが、メインは19年。そこに向けてプランを練るのが私の役割」と目先の結果にこだわらない姿勢がジョーンズ前HCと重なった。選手、スタッフがグラウンドに集まるのは10月の短期合宿から。新たな指揮官とともに、ジャパンがふたたび歩み始める。【岡崎悠利】
◆ジェイミー・ジョセフ 1969年11月21日生まれ、ニュージーランド・ブレナム出身。オタゴ大卒。現役時代はフランカーやNO8として活躍。ニュージーランド代表20キャップで、95年W杯準優勝。95~02年は日本のサニックスに所属。日本代表としても9キャップで、99年W杯に出場。現役引退後は母国のウェリントンや、マオリ代表でコーチを務め、11~16年8月末までスーパーラグビーのハイランダーズでヘッドコーチ。15年には優勝も経験。家族は妻と1男3女。愛称はJJ。196センチ。105キロ。
◆アルゼンチン代表の強化 W杯は8大会連続出場。11年W杯8強後、さらなる強化のため、12年に南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドの南半球強豪3カ国で構成する国際リーグ戦トライネイションズ参加を目指し、国内リーグのプロ化や国際試合開催数を増加。同年にトライネイションズから名称変更したザ・ラグビーチャンピオンシップに参加。15年W杯は1次リーグでジョージア、トンガなどに勝利し、準々決勝ではアイルランドを破って2大会ぶり2度目の4強進出。SRにも日本のサンウルブズと同じく、昨季から同国代表とほぼ同じメンバーで構成する「ジャガーズ」が初参戦。現在の世界ランクは7位。愛称はロス・プーマス。


