フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで史上初4連覇を狙う羽生結弦(22=ANA)が8日午前(日本時間8日午後)、フランスのマルセイユで同日夜(日本時間9日早朝)に行われるショートプログラム(SP)に向けて最終調整した。

 プリンスの曲「レッツ・ゴー・クレイジー」に合わせた本番さながらの練習では4回転ループ、4回転サルコー-3回転トーループ、トリプルアクセル(3回転半)のすべてのジャンプ要素を完璧に決めた。初めて試合のリンクで滑った前日7日の練習では「軸の取り方がうまくいっていない」とジャンプの感覚をつかめていなかったが、1日でしっかり修正した。昨季の大会ではショートプログラム(SP)、フリー、合計ともに歴代最高記録を樹立。今季は、より基礎点が高い構成に挑んでいるため、ノーミスで滑れば高得点が期待できそうだ。

 昨年初出場で3位に入った宇野昌磨(18=中京大)は、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や4回転トーループは決めたものの、大技の4回転フリップは決まらず、不安を残した。