驚異の粘りで、チーム史に2つの快挙を刻んだ。アランマーレ秋田が延長戦の末、新潟に69-65で逆転勝ち。Wリーグ参入後初の同一カード連勝とチーム最長となる3連勝を決めた。平松飛鳥(28)が3点シュート(3P)3本を含む両軍最多20得点。第4クオーター(Q)に最大18点のリードを許すも、アグレッシブなオフェンスをしかけ、チームを引っ張った。今後は1カ月の中断期間に入り、次戦は2月25、26日、アウェーでアイシンと対戦する。
両者ともに勝利を譲れない「日本海ダービー」で、アランマーレ秋田が大逆転勝利を収めた。同点で突入した第3Q。連敗を脱出したい新潟にインサイドで連続得点を許し、出だしから6点をリードされてタイムアウト。小嶋裕二三ヘッドコーチ(HC、55)が指示を出すも、前日21日は3Pが1本も決まらなかった相手に外からも得点され「手がつけられなかった」。第4Qも流れは傾き、20点に迫る大差をつけられた。
それでも、決して諦めなかった。第4Qから敵陣から“攻める”オールコートディフェンスで勝負。体力の限界も近づく中、コートの5人は集中していた。平松は「勢いを自分たちのリズムにつなげようという思いでやっていた。全員がその気持ちでやっていてスチールなどの連動ができた」。得点できなくても切り替え、果敢にリングを狙って8連続得点で同点に追いつき、延長戦の末に「勝利」の2文字をもぎ取った。
Wリーグ参入2年目の今季。かつて名門・デンソーを率いた百戦錬磨の指揮官はこの1勝にチームの成長を感じ、目を細めた。
小嶋HC 今までの勝ち方は先行して逃げ切りが多かった。今回は20点近く引き離されて「もうダメだ」というのはあったが、追いつき追い越せたのはチームの新しい勝ち方、今までのチームになかった力が備わったかなと思います。
アウェーで大きな収穫を得て、1カ月の中断期間に入る。「プレーオフ進出」を実現するため、大事な時間になる。平松は「残りの相手も簡単に勝てる相手ではない。自分たちのバスケットができればチャンスはある。1勝1敗、2勝できるように今回の経験を生かしたい」。残り8試合。もっと、もっと強くなる。【相沢孔志】


