キンプリ初の東京ドーム公演で感じた「ジャニーイズム」最後にデビューさせた5人が切磋琢磨

【番記者裏話】スクープや芸能界の最新情報を求めて現場を駆け回る芸能記者が、取材を通じて感じた思いをつづります。とっておきの裏話を明かすことも…。ジャニー喜多川氏が最後にデビューさせたグループ、King&Prince。今でも彼らが忘れない、ジャニー氏が名付けたグループ名のコンセプトとは。

番記者裏話

横山慧

King&Princeが16日、4大ドームツアーの東京ドーム初日公演を開催した。同所での単独コンサートは初めて。ライブやメンバーの言葉の端々から、19年に亡くなったジャニー喜多川氏の「ジャニーイズム」が感じられた。

今ツアーの特徴の1つは、メンバー5人がそれぞれ特性などを生かし作り上げる役割分担だ。全体の演出は神宮寺勇太(24)が担当。永瀬廉(23)が衣装の方向性などを決め、ダンスナンバー「NANANA」では平野紫耀(25)と高橋海人(23)が振り付けを手掛けた。「Mr.キュンキュン劇場」などの“おふざけコーナー”を岸優太(26)がプロデュースした。

15年に「Mr.King vs Mr.Prince」として結成した経緯がある。ライブに際して取材に応じた平野は「グループ名に『vs』がついていたように、昔から切磋琢磨(せっさたくま)が僕らのテーマでもあると思う。お互い案を出し合って1つのコンサートを成立させていくのは絆が深まるし、刺激になります」と話した。グループ名が変わっても、ジャニー氏が名付けたコンセプトは忘れていない。

4月上旬にインタビューに応じた高橋は、「ここ最近メンバーみんなで打ち合わせすることがすごく多いんですけど、個人個人の意識ってより、それを結局グループに還元するという、みんなでKing&Princeとして大きくなっていくという意識が強くなってきたのを感じます」と近況を明かした。「今までで一番、今グループとしての向上心を感じます。ジャニーさんがJr.の頃から言ってくれていた『自分たちで考えるべきだ』っていうことが、今につながっているのかなと思います。しっかりできているのかな」とも話していた。

実際、初の4大ドームツアーでも試行錯誤を繰り返し、5人で意見を出し合いながら作り上げた。平野は「それぞれ役割はありますけど、100パーセント任せっきりっていうのはないんですよ。演出もジン(神宮寺)がベースを作ってくれたら、みんなでここはこうしようとか言い合って。お互い刺激を受けながら1つのコンサートを作れてるいるのは、すごくいい結果になっていると思う」と手応えを明かした。「ジャニーイズム」の体現とも言えるだろう。

18年5月に「シンデレラガール」で鮮烈CDデビュー。ジャニー氏にとっては、最後にデビューさせたグループだ。平野は「それは常に肝に銘じています」とうなずく。今やジャニーズ事務所だけではなく、アイドル界全体を代表する若手人気グループだ。

初のドーム単独公演にも「僕は今日だけでは満足しません。こんなすてきな景色があるのなら、もっとすてきな景色を、僕たちとティアラのみんなで見に行きたい」(平野)と心強い。心の中で永遠に生き続けるジャニー氏の言葉を胸に、さらなる高みへ突き進んでいる。