シンクロナイズドスイミングのチーム・テクニカルルーティン(TR)が行われ、日本(乾、三井、中村、箱山、吉田、中牧、丸茂、小俣)は93・7723点で、ロシア、中国に次ぐ3位につけた。19日の決勝のフリールーティン(FR)では、04年アテネ以来3大会ぶりのメダル奪還を狙う。

 すでに16日のデュエットでは日本の乾友紀子(25)三井梨紗子(22)組が08年北京以来、2大会ぶりの銅メダルを獲得している。それでも、井村雅代ヘッドコーチ(HC、66)は、前日も選手たちに激怒したという。デュエットでメダルを獲得した勢いを選手が感じたように見えず、淡々と練習していたからだ。「チームのメダルが決まったわけではない」と怒り、チームの選手たちを引き締めた。

 井村HCの「爆発効果」もあり、この日の演技にはいつも以上の切れがあった。3月の世界最終予選のTRでは敗れたライバルのウクライナに0・3310点のリードを奪った。三井は「最後の最後まで勝ちにこだわる演技をしたい」と12年ぶりとなるチームのメダル奪還に闘志を燃やした。