横浜FCのFWカズ(三浦知良)が13年ぶりの舞台で、J1最年長出場記録を打ち立てた。川崎F戦に先発し主将マークを巻き56分間プレー。今季リーグ戦初、53歳6カ月28日での出場で記録を大幅に更新した。

 

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-今季リーグ初スタメンでしたが、どういう心境で臨みましたか

カズ 俊輔も田代もいたので、本来なら主将はどちらかだったんですが、2人が『僕に』と言ってくれて(キャプテンマークを)巻きました。そういう選手たちの気持ちを腕章に込めて、責任もってグラウンドに立ちました。

-下平監督は、いいところで攻撃の助けになってほしいと話していましたが

カズ フロンターレの圧力が強かったので、守る時間が長くなることは分かっていた。まずは11人で守りの意識を高く、コンパクトに粘り強くと思いながら戦っていました。ビルドアップがうまくいった時は、中盤でボールを受けることはできたけれど、ペナルティーエリア内の仕事は少なかった。個人の問題も、チームの問題もあります。最後のペナ(ルティーエリア)の中でどう崩すか。逆に、フロンターレは最後の仕上げのところが素晴らしい。この経験を生かしていきたい。

-記録には関心ないかもしれないですが、最年長記録を作ったことは

カズ クラブ、監督を含めたスタッフ、そして選手に感謝したい。こうやってピッチに立てるのは、みんなの助けがあるからだと思っています。みんなに感謝したいですね。

-等々力はJリーグ初ゴールを決めたスタジアムですが

カズ そう言えばそうでした。今言われて、思い出しました。僕がホームとして戦っていたのは相当、昔のことなので。意識もしないし、考えもしなかったですね

-フロンターレ相手に感じた手ごたえは

カズ チームの問題、個人の問題ともにあると思いますが、ペナの中での仕事を多くしたかった。最後に公式戦戦ったのが1カ月前の札幌戦。正直言って空きすぎていたので、試合の入り方は気をつけました。中盤ではボールをつなげましたが、もっとチャンスに絡んでいきたい、きょうの経験をリーグ戦に生かしたいですね。試合に出るチャンスを得られるようにチーム内の競争で頑張らなければいけないんですけれど、出る時にはフロンターレにこういう試合ができたことを、次につなげたいですね。