アルビレックス新潟はヴァンフォーレ甲府と2-2で引き分けた。0-1の前半35分と後半11分にFW谷口海斗(25)が得点し一時は逆転したが、土壇場で失点し、逃げ切りに失敗。アウェーで勝ち点2を失った。11勝4分け2敗で勝ち点を37とした新潟は、この日試合のなかった京都を突き放し、暫定で首位をキープした。天皇杯2回戦(9日、金沢戦)を挟み、次節13日はホームに岡山を迎える。

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背番号7が2度ネットを揺らしたが、2連勝は逃した。前半に技あり胸トラップからのゴールで試合を振り出しに戻した谷口。後半11分にはMF高木からの横パスをペナルティーエリア手前で受け、右足をコンパクトに強振した。地をはうようなミドルシュートを右サイドネットに流し込んだ。ここ2戦3発。今季6得点目としたが「勝ち切れず、悔しい。切り替えて次につなげたい」と笑顔はなかった。

手中に収めていたはずの白星は、試合終了間際にすり抜けた。2-1の後半44分。警戒していたセットプレーの流れからゴールを許し、ドローに持ち込まれた。MF高は「もったいない。ここ最近、相手に寄せきれずに失点するパターンが多い。チームとして、しっかり詰めていく必要がある」と唇をかみ、悔しがった。

攻の新潟と守の甲府。対照的なチームが激突した一戦。DF堀米のパスミスから4戦連続で先攻される苦しい展開となったが、ボールを支配しながら攻め込むチームスタイルは、この日も健在。2戦連続で逆転するパターンに持ち込んだものの、疲労と暑さから徐々に足が止まり始めると、選手の距離が広がり、パスが回らなくなった。高は「試合の終わらせ方。疲れがある中、守備での立ち位置、攻撃でのボール回しをチームとして修正しなければならない」と改善点を挙げた。

暫定で首位をキープしたが、5月16日町田戦からの上位チームとの正念場の4連戦を1勝1分け2敗で終え、勝ち点は4の上積みにとどまった。アルベルト監督(53)は悔しそうな表情を見せながらも「どんな相手、展開でも我々のプレースタイルを、最後まで貫く」と前を向いた。【小林忠】