新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断していたブンデスリーガは16日、再スタートを切る。10週間ぶりの再開で、世界の主要プロスポーツリーグでは初。見えない敵との戦いに不安が残る中、再開に向けて着々と準備を進めてきた。
1部リーグは16日に6試合が行われ、MF長谷部誠とMF鎌田大地が所属するフランクフルトはボルシアMGをホームに迎える。日本代表FW大迫勇也のブレーメンは18日にレーバークーゼンと対戦する。
隣国のオランダとフランスはシーズンの打ち切りを決めたが、ドイツは無観客試合でのリーグ継続に向けた綿密な計画を公表しながら準備を整え、再開にこぎつけた。
4月末からは1、2部の全36クラブの選手、監督、スタッフら1724人にウイルス検査を実施。リーグは4日に10人の陽性が確認されたと発表したが、各クラブは地元の保健当局と連携しながら徹底した検査と隔離措置で感染拡大を防止した。感染症による死者が周辺各国で2万人を超える中、充実した医療体制で約7800人に抑え、イタリアや英国の4分の1以下にとどめている。
無観客試合の運営も人員を最小限に抑え、両チームの選手やスタッフを含めた人数を300人程度に設定。スタジアムを内部、スタンド、周辺の3つに区画し、動線に工夫を施した。各区域に立ち入れるのは100人前後とし、時間帯によっても入場可能な人数を制限。人同士の接触を極力減らした上で試合を行う。
選手とスタッフは試合の1週間前からホテルを貸し切って完全に隔離され、試合前日にはPCR検査を必ず実施する。リーグのザイフェルト社長は「我々は手本とならなければならない」と社会的な使命感を口にしていが、こうしたドイツの先行した取り組みは、他国のサッカーリーグだけでなく、各競技団体にとっても参考になるはずだ。

