6月にリバプールとの契約が満了し、フランス1部パリ・サンジェルマンに移籍したオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥム(30)が、リバプールの経営陣と一部ファンを批判した。複数の欧州メディアが報じた。

もともとリバプールに残留する意思があったという同MF。30歳とベテランの域にさしかかりながらも、昨季はリーグ戦全38試合に出場(34試合で先発)した。だが年齢を理由に、希望に沿うような再契約オファーをもらえなかったという。

また「試合に負けるとSNSで批判されるのは常に自分。練習でも試合でも常に持っているものすべてをささげているのに」とインターネットでの誹謗(ひぼう)中傷を退団の理由に挙げ「スタンドで応援してくれるファンと、ネット上のファンは別ものだと思う。スタンドのファンはいつも自分をサポートしてくれた」と“ネット上のファン”を非難した。

ワイナルドゥムは「最後のシーズンだけでなく、ここ2シーズンは愛や感謝を感じないことが何度かあった。お金が欲しくてオファーを断ったなどという間違った報道もあった」とここ2シーズンは葛藤の中でプレーしていたことを告白。

それでもバルセロナとの18-19年シーズン欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝第2戦で後半頭から途中出場して2ゴールを挙げ、4-0の勝利に貢献した試合(2戦合計4-3でリバプールが大逆転決勝進出)を思い出として振り返り「先発落ちしてめちゃくちゃ怒っていたから、ハーフタイムにクロップ監督が何か言っていたのもまったく耳に入っていなかった。その後、助監督からビルドアップ時の指示があったんだけど『ノー、ノー、僕はそんなことをしたいんじゃない。最前列でゴールを決めたいんだ』という感じで怒り狂ってプレーしてたら、結果につながった」と話した。