名古屋グランパスで大活躍し、監督としてJリーグも制したドラガン・ストイコビッチ監督(56)率いるセルビアが、クリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)のポルトガルとのA組上位2チームの直接対決を制し、セルビアとしては2大会連続3度目のW杯出場を決めた。

ピクシーにとっては、ユーゴスラビアの10番として出場した1998年フランス大会以来のW杯となる。

日本が大好きで、好物はアユの塩焼きと納豆とC.C.レモン。おそらく、W杯の歴史上、外国人では、最もアユの塩焼きが好きな指揮官として、W杯を迎えることになる。

口癖は「ネバーギブアップ」。試合前まで勝ち点で並び、得失点差では上回られていた相手との戦い。厳しいアウェーで1-1の後半45分に劇的な決勝点を奪ってのW杯切符獲得。ピクシーの魂がのりうつったかのようなシーンだった。

現役時代、そして監督としても、とにかく“持っている”。Jリーグでも、ピッチ外からダイレクトで相手ゴールにたたき込む、革靴ボレーシュートを決めて退席処分を受けるなど、いつも主役であり続けた。

サッカーの神様に愛されている男は、やはり特別。相手のスーパースター、ロナウドをプレーオフ送りとし、お先にとばかりに、母国をW杯へと導いた。