[ 2014年2月21日7時39分 ]

 ソチ冬季五輪アルペンスキー女子のウクライナ代表、ボグダナ・マツォツカ(24)が20日、母国で反政府デモ隊と治安部隊が衝突し多数の死者が出ている問題で、治安部隊を動員しデモ制圧を図るヤヌコビッチ大統領に抗議する意味で21日の回転の出場を取りやめた。AP通信などが報じた。

 同選手は「自分の国で多くの人が亡くなっている時に(五輪に)参加したくない。私の心はデモが行われている広場にある」と表明。「大統領は長期にわたり投獄されるべきだ」とも語った。

 コーチを務める同選手の父親は交流サイトのフェイスブックで「対立を交渉で解決しようとせず、国民の最後の希望は血で塗られてしまった」と大統領を批判した。

 マツォツカは15日のスーパー大回転で27位だった。