[ 2014年2月22日3時34分 ]バイアスロン女子24キロリレーで力走する第1走者の鈴木芙由子(共同)<ソチ五輪:バイアスロン>◇21日◇女子24キロリレー

 エースの鈴木芙由子、中島由貴、小林美貴、鈴木李奈の自衛隊勢で挑んだ日本は、完走を果たせず13位だった。1走の鈴木芙が1回目の伏射で全弾命中し、その時点で3位に躍り出るなど奮闘し、7位で2走の中島につないだが、その後、徐々に差が開き、アンカーの鈴木李が最後の周に入ろうとしたところで、ウクライナがゴールし、係員に止められた。

 涙を流しながら引き上げてきた鈴木李は「みんなでゴールしようと決意して臨んだが、できなかった。ゴールはもう少しだった。レース前からみんんなのリレーに対する思いが伝わって、1秒でも大切にしようと思って滑った。また、次もこの場所に戻ってきたい」と決意を新たにした。

 孤軍奮闘したエースの鈴木芙は「1走を走って初めて1位に45秒以内で帰ってこられてうれしかった。次の五輪は実力で1桁順位に入れるような力をつけてきたい」と話した。

 2走の中島は「芙由子さんがいい位置で帰ってきてくれたので気持ちが高ぶった。後ろに仲間がいると思ったらつらさもなかった。今シーズンは(同じ競技をやる)兄の支えがなかったらやってこられなかった。今度は2人で五輪に出たい」と誓った。

 3走の小林は「個人戦で思うような結果が出せずリレーはしっかり走らないといけないと思った。スキーも滑って、自分の最大限の走りができた」と納得した。