フィギュアスケート女子の坂本花織(26=シスメックス)が13日午前10時半から、地元の神戸市内で現役引退会見を開き、競技人生を神戸で貫いた理由を語った。

坂本は幼少期から拠点を変えることなく、地元中心に競技生活を送ってきた。「神戸から離れられなかった」と率直な思いを口にし、「振り付けで海外へ行くことも多くて、技術面の指導は分かりやすくていいなと思うこともあった」としながらも、「中野先生、グレアム先生を超える先生がいなかった」とその偉大さを語った。

4歳から指導を受けてきた中野園子コーチ、グレアム充子コーチへの信頼は絶大だった。「だからこそ自分も世界で戦えるようになったのかなと思う」と感謝。「自分にとって2人は欠かせない存在だったので、神戸からは出なかったです」と明かした。

技術面だけではなく、人としての成長も支えられたという。「中野先生、グレアム先生はフィギュアの技術だけでなくて、私生活も、生きていく上でマナーも大事になると、いろいろなことを教えていただいた」と回顧。「今も教えに助けられて、世に出ても恥ずかしくないようにしてくださったので、まともに生きることができています」と笑顔を見せていた。

◆坂本花織(さかもと・かおり)2000年(平12)4月9日、兵庫県神戸市生まれ。03年度後期のNHK連続テレビ小説「てるてる家族」に影響を受け、4歳でスケート開始。17年世界ジュニア選手権3位でシニア転向。1季目から18年平昌五輪代表2枠入りし、個人6位。22年北京五輪で団体銀、個人銅メダル。26年ミラノ・コルティナ五輪で個人、団体ともに銀。世界選手権は日本人単独最多4度の優勝。全日本選手権は18年、21~25年の優勝6度。ミラノ五輪の日本選手団旗手代行。159センチ。血液型B。