陸上の世界選手権で初めて実施される女子50キロ競歩(13日)の米国代表2選手の代理人弁護士が11日、ロンドンで記者会見し、男子と同じ参加標準記録を当初設定した国際陸連の対応は性差別だと非難した。2020年東京五輪で同種目が採用されなければスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴する考えも示した。

 代理人によると国際陸連は競技力や普及度を理由に世界選手権での女子50キロ競歩の継続には消極的で、今大会も選手側からの抗議を受けて標準記録を引き下げ、計7選手の出場が可能になった。記者会見に同席した男子の元選手ティム・エリクソン氏(オーストラリア)は「男女の標準記録が同じならほぼ全種目で女子は出場できない。国際陸連は間違っている」と指摘した。