27歳のグリエフがトルコに史上初の金メダルをもたらした。「3位以内に入ったのは分かったけど、何位かは分からなかった。スクリーンを見て知ったよ。世界一になるのが夢だった」。

 生まれはアゼルバイジャン。だが「陸上にあまり熱心ではなく、いい施設がない」という理由から11年にトルコの市民権を得た。13年に同国代表として活動することが国際陸連に認められた。リオデジャネイロ五輪8位から一気に飛躍し、レース後にはエルドアン大統領からも電話で祝福されたという。