秋田工・大野聖登が今夏の全国総体限りで「卒業」する800メートルを2年連続で制した。

フィニッシュタイムは1分50秒04。04年に樹立された大会記録1分51秒18を18年ぶりに更新した。「今日は調子が良かったので、50秒切りを目標にしていて、切れなかったですけど、最低限の大会新で優勝できて良かったです」。1周目の400メートルは56秒で通過。2周目は54秒までタイムを上げ、大本命らしく2位に2秒差をつけて快勝した。

14日の1500メートルでは終盤にかわされて2位。「去年も2位で同じ負け方でした。ラスト100メートルで越されるのは『ださいな』と思って、悔しかったです」。かなり落ち込んだというが、夜は宿舎で「おいしいものをいっぱい食べました」。肉が大好物。ローストビーフを口にして800メートルに向けて気持ちを切り替えた。

高校卒業後は箱根駅伝で活躍する未来を思い描く。「800メートルはここでやめようと思っています。長い距離を走りたいです」と1500メートルに加え、5000メートルにも挑戦していく意向だ。「長距離に対してはめっちゃ抵抗があるんですけど、都大路では8キロ区間までは走りたいです」。12月の全国高校駅伝では3区か4区に照準。まずは今夏の全国総体で「2冠しかないです。タイムはどうあれ勝ちきりたいです」と誓った。