20日の上海GP男子100メートルで、9秒69の世界歴代2位の記録を出し優勝したタイソン・ゲイ(米国)が21日、スーパー陸上(23日、神奈川・等々力)に出場するため来日した。「上海ではいい記録が出せて、とてもハッピー。おかげでぐっすり眠れたよ。川崎でもこの勢いで走りたい」と笑顔で意気込みを語った。

 8月のベルリン世界陸上では、驚異的な世界記録を打ち立てたウサイン・ボルト(ジャマイカ)に敗れたが、潔く完敗を認め相手を称えた姿が逆に人気を高めた。ボルトが9月の上海、大邱(韓国)の大会を辞退する中、ゲイは12日の世界ファイナル(ギリシャ・テッサロニキ)を9秒88で優勝。今回の上海GPでも自己記録を更新し、07年大阪世界陸上短距離3冠の意地を見せている。