槙原寛己

阪神戦プロ初登板を完封勝利で飾った巨人槙原寛己投手
阪神戦プロ初登板を完封勝利で飾った巨人槙原寛己投手

「とにかくバースに打たれて、ここで抑えなきゃと思ったら掛布さんに1発。ヤバイなあと思ったら、また1発。それで交代ですよ」。阪神に〝伝説のバックスクリーン3連発〟を許してしまった巨人槙原寛己は、上記の言葉(名言)のあとにそう語った。3番バースに初球シュートを持って行かれた。逆転3ラン。続く掛布には1ボール1ストライクからの3球目インハイのストレートだった。3人目の岡田には2球目スライダーを読まれた。1985年4月17日の甲子園球場7回裏に起こった槙原〝悪夢の6球〟だった。だが槙原は94年5月18日、福岡ドームで行われた広島戦で16年ぶり史上15人目の完全試合を達成した。夢の102球だ。苦あれば楽あり。今「ミスターパーフェクト」と言われている。(/_;)

<プロ野球・1995年7月29日掲載>