<フィギュアスケート:全日本選手権>◇第1日◇21日◇さいたまスーパーアリーナ

 日本が誇る世界女王2人が、2年ぶりに氷上の「競演」を果たした。世界選手権で08、10年大会覇者の浅田真央(23=中京大)と、07、11年大会覇者の安藤美姫(26=新横浜プリンスク)。20日の滑走順抽選会の結果、浅田が26番目、安藤が25番目となり、モスクワで開催された11年世界選手権以来となる同じ練習時間での滑りとなった。

 ステップの入念な確認から始めた浅田は、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に4度挑んで、すべて着氷してみせた。20日にはフリーに3回転半を2本入れるかどうかについて「調子を見て決めたい。SPの後に考えます」と話していたが、この日は絶好調。前戦のGPファイナルでは転倒、回転不足と失敗に終わった「3回転半×2」の構成に、再び挑めそうな気配だ。

 対する安藤も連続3回転ジャンプを次々に決めるなど、痛めているという背筋の不安を感じさせなかった。滑走前の準備運動中には、地元の後輩である村上佳菜子とハイタッチし、笑顔で談笑するなど、リラックスしている様子だ。再びスケート人生で交わった2人にどのような結果が待っているのか。今日22日のSPから決戦が始まる。