<柔道:グランドスラム東京2011>◇初日◇9日◇東京体育館◇女子52キロ級

 女子高生が、うれしいシニアの主要国際大会初優勝を果たした。女子52キロ級の宮川拓美(17=小松大高3年)が、初戦で世界ランク5位のカラスコサ(スペイン)を破ると勢いに乗り、決勝に進出。フランスのネトから定評のある寝技に持ち込み、横四方固めで一本勝ちを奪い頂点に立った。

 「優勝できると思ってなかったです」と消え入るような声で、初々しい笑顔を浮かべる宮川。シニアの国際大会は初めてで「緊張した」という。それでも畳に足をつければ冷静な17歳。「しっかり相手の柔道を(勝ち上がりで)見ていたので(決勝は)自分の柔道ができました」という。目標は「シニアで通用するようになったら(5年後の)リオデジャネイロで金メダルを取りたい」と16年五輪を見据えた。