フィギュアスケートの元世界女王、浅田真央(26)が12日、都内で引退会見を開いた。

 浅田は「全日本選手権で、もういいかなと思えました」と、16年末の全日本選手権の際に引退を決意したと明かした。主な一問一答は以下の通り。

 -2日前、ブログで引退を発表しましたが、あらためて今の心境は

 今日、この場に入って来た時に、これだけの、たくさんの方がいらしてくださっていたので、私自身、ビックリしたんですけど、今は落ち着いています。

 -引退発表後、かけられた言葉で印象的だったものは

 発表してからは、本当にたくさんの方が連絡をくださった。皆さん「本当にお疲れさま」という言葉をかけてくださったので私自身も「あぁ…選手生活を終わるんだな」という気持ちになりました。

 -親しい人への報告は、どのような形でした?

 少し前ですけど、家族だったり友だちに報告しました。みんな「お疲れさま。よく頑張ったね」と言ってくれました。

 -具体的に、どのくらいの時期から引退を考えた?

 復帰してから、いい感じでスタートできたんですけど、そこから練習し、試合を出るにつれ、今のスケート界自体、すごいですので、ついていけるのかな、という思いが強くなったり、気持ちだったり体の部分で、復帰前よりも少しつらい方が多くなった。そのシーズンは乗り切れたんですけど、2シーズン目からは頑張ろう、頑張ろうという思いだけでやってきました。でも、最後の全日本選手権で、もういいんじゃないかなというふうに思えました。

 -全日本選手権から3カ月が経過して引退を決断した

 やはり、自分が復帰してからずっと掲げてきた、平昌五輪に出るという目標があったので、私自身、言ってしまったこと、自分の目標を、やり遂げなければいけないと思ったので、自分の言ってしまったこととの葛藤は結構、ありました。

 -引退発表が延びた理由は

 本当に全日本が終わって、全て結果が出た時に「あぁ、もう終わったんだなぁ」とは思いました。ただ、日がたつに連れて、自分が言ってしまったことというのは今まで、最後までやり通してきたので、やらなきゃいけないんじゃないかなという思いの方が強くて、ここまで延びてしまいました。

 -平昌五輪まで時間がある中での引退

 私は、ソチ五輪が終わってから…最高の形で終えることが出来たんですけど、やはり自分の体だったり気持ちとしても、まだまだやれると思ったので復帰しました。でも…挑戦してみて、もう気持ちもの体も、自分の気力も全て出し切ったので、挑戦して何も悔いはありません。

 -全日本での最後でトリプルアクセルを跳んだ

 最後になるかな、という気持ちは、ソチ五輪や世界選手権の時の方がありましたけども、最後、トリプルアクセルに挑戦し、終われたことは、何か自分らしかったかな、とは思います。