日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕選手強化本部長は12日、東京都内で講演し、来年2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪では複数の金メダルを含む9個のメダル獲得を目標に設定したことを明らかにした。複数の金獲得が実現すれば、金5を含めて過去最多の10個のメダルを得た1998年長野五輪以来となる。

 候補としてフィギュアスケート男子で2連覇を狙う羽生結弦(ANA)と宇野昌磨(トヨタ自動車)、ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(クラレ)と伊藤有希(土屋ホーム)らを挙げた。スピードスケート女子の小平奈緒(相沢病院)、高木美帆(日体大助手)、団体追い抜き、フリースタイルスキー女子ハーフパイプ(HP)の小野塚彩那(石打丸山ク)、ノルディックスキー複合の渡部暁斗(北野建設)も挙げた。

 前回ソチ五輪は、長野五輪を上回る成績を目標とし、金1を含む8個のメダルを獲得した。

 2020年東京五輪の金メダルは「個人的に」と断った上で「30個を目指していきたい」と述べた。今後、強化本部で分析を重ね、来年夏までに公表したい考えも示した。