メダル効果はSNSでも表れた。フェンシング女子サーブルのW杯で銀メダルを獲得した江村美咲(19=中大)が30日、開催地の米国から成田空港に帰国した。

 88年ソウル五輪代表の父と元世界選手権代表の母を持つ“サラブレッド”はW杯で初のメダルを獲得。国内の女子サーブルでは05年W杯の山本セイラの2位以来2度目の快挙で、江村は「今回は『絶対に勝ちにいく』という強い気持ちが全面に出た。インスタ(グラム)のフォロワーも100人弱増えました」と喜んだ。試合前のフォロワーは約900人でメダル獲得後は1000人超となった。

 両親の影響で小3で本格的に競技を開始。中学卒業後、日本オリンピック委員会(JOC)が有望な中高生を英才指導する「エリートアカデミー」に入校した。報道される度に「サラブレッド」などと紹介されるが「最近、報道されるようになって『私ってそうなんだ』と思うようになったけど、全く意識していない。親は関係ないし、自分を貫くだけ」と前を向く。

 今春、中大法学部に入学したが、1年の半分は海外で生活する。「勉強は本当に大変です…。後期試験があるので次は机に向かいます」と苦笑いして帰路についた。