スポーツクライミングのリード日本選手権は4日、埼玉・加須市民体育館で行われ、女子決勝で森秋彩(あい、14=茨城県連盟)がただ1人完登し、初優勝を飾った。3年連続7度目の優勝を狙った、第一人者の野口啓代(茨城県連盟)は2位、伊藤ふたば(岩手県協会)は3位。

 154センチ、38キロの小さな体で、ついに頂点にたどり着いた。トップホールド(突起物)をつかんだ森は「ほっとした」と少し笑った。シニアの大会は初優勝も、いつもと変わらずに冷静だった。

 リードを得意とする森は昨年大会の決勝でトップホールドをつかめず3位。「去年の悔しさがあったので、1年頑張ってこられた」。苦手とする飛びつく動きを克服するために、今までほとんど取り入れてこなかった、ダイナミックな動きの多いボルダリングも並行して練習。週3、4日は1、2時間途切れることなくひたむきに登り続けた。決勝でその努力が実った。トップ付近の最終局面、せり出すホールドへもおそれずに飛びつき成功。「1年間やってきた成果があった」とうなずいた。

 目標は20年東京五輪(オリンピック)。2月のボルダリングジャパンカップでも準優勝した14歳は「オリンピックのためにも複合の大会に積極的に出て、スピードも力をつけたい」と力を込めた。