東地区優勝の秋田ノーザンハピネッツが、B2最多連勝記録タイの21連勝を達成した。ホームで同最下位の岩手ビッグブルズを99-49と下した。今季最少失点を更新。また、B2全体2位以内が確定し、B1昇格がかかるB2プレーオフ(5月11日~)準決勝のホーム開催も決まった。

 7分間、秋田ブースターの大声援が止まらなかった。第3クオーター(Q)。中山拓哉(23)のレイアップシュートがショータイムの開幕を告げた。そこから連続20得点。残り3分4秒まで無失点を貫いた。ペップ・ヘッドコーチ(HC、49)も、この時間帯を挙げ「3Qの7分半の無失点は大きなこと、素晴らしいことだ」。その後も攻守の歯車がかみ合って相手を圧倒し、1月27日の仙台戦の50失点を下回る最少失点を達成した。

 21連勝-。優勝時に「通過点」と引き締めた熱血指揮官だが、この日は会見冒頭に「球団としてチームとしても記録をつくれたことはとてもうれしく思います」と笑顔。水曜開催ながら3190人も集まった本拠で優勝報告もできた。「ブースターの力が加わっての、この成績」と感謝した。

 次節(31日、4月1日)は西地区首位で勝率8割超えの福岡と敵地で2連戦を行う。この日は持ち味のタイムシェアで、20分以上出場した選手は2人のみ。中2日の敵地入りを前に、選手の疲労を最低限に抑えた。今日29日は完全オフにし、コンディションを整える。新記録の22連勝へ向け、また全体1位へ近づくためにも、是が非でも2連勝を狙いたい。【秋吉裕介】

 ◆Bリーグ連勝記録 秋田が16-17年シーズンに島根(現B1)が達成した21連勝のB2記録に並んだ。B1最多は今季三河が達成した16連勝。B3では昨季、金沢(現B2)が23連勝している。秋田は今季、リーグタイ記録の開幕12連勝も達成。