世界21位の錦織圭(28=日清食品)が16強で敗れた。同8位のドミニク・ティエム(オーストリア)に、途中で9ゲームを連取されるなど、2-6、0-6、7-5、4-6の4セットで屈した。次戦は、芝コートに移り、18日開幕のゲリーウエバーオープン(ドイツ)に出場予定だ。
体が硬く、足が動かない。錦織の違和感は、2セットが終わるまで変わらなかった。「足が動かず、何もできない状況だった。相手の球に、雑な入り方をしていた」。最初の2セットで2ゲームしか奪えず。その流れを変えるには、あと1歩、及ばなかった。
強烈なスピンがかかったうなるストロークが、錦織を襲った。サーブは最速217キロがたたき込まれた。その第1サーブの確率は、第2セットにいたっては92%。13本打って外したのは1本だけで、錦織は相手のサーブで1ポイントしか奪えなかった。
しかし、「少しじっくりプレーすることを心がけた」ことで落ち着いた。気持ちも切らさず、何度も右手でガッツポーズをつくり、自分を奮い立たせた。第3セットの6-5から、初めて相手のサービスゲームを破り1セット奪った。
第4セットも3オールまで互角。しかし、そこでミスが生まれ「相手も硬くなっていたのに、残念だった。5セットに行けるチャンスがあった」。最後は、錦織のフォアが鈍い音を発し、決着がついた。
実は、全仏で過去3度トップ10と対戦しているが、すべて敗れていた。「なぜ(最初に)緊張していたか、自分でも分からない」。敗れたが、右手首のけがから復帰して初の4大大会で16強入りは悪くない。「クレーでいいテニスはできていた」。あと2カ月の我慢だ。昨年欠場した8月以降は、勝てば勝つほど、世界ランクのポイントが加算される天国が待っている。【吉松忠弘】
◆WOWOW放送予定 4日午後5時55分から。5日午前0時から。男女シングルス4回戦など。ともにWOWOWライブ。生中継。


