世界ランク12位の日本が同14位のブルガリアに0-3(14-25、21-25、27-29)で完敗し、通算成績が3勝4敗となった。ブルガリアも同じく3勝4敗。

 日本は第1セット、3-2とリードしたところから6連続ポイントを許すなど、序盤で主導権を渡す苦しい展開。高さのあるスパイクや力強いサーブに苦戦し、本来の戦いができたのは第3セットになった。

 中垣内祐一監督(50)は「正直言うと少し自信を持って臨んだ試合だったが、スタートから悪すぎた。非常に残念。本来、ホームのアドバンテージを使って、観客の声援に乗りながらのプレーが期待されるけれど、どうもそうではなかった」と厳しい表情で振り返った。

 前週はブラジルでの戦いだったため、丸1日以上の移動を強いられた影響からか、指揮官は「ウオーミングアップの時点で『あら?』と。心の中で黄色信号が赤信号に変わるような印象を受けました。全然動きが良くなかったので、そういう風なスタートになってしまった」。

 自身の出来を「何もできていない」と評したウイングスパイカー柳田将洋主将(25=日本協会)は「結果を見て分かるように、自分たちがやりたいことができなかった。残り2日ある。自分たちがやってきていることは、こんなもんじゃない。何をしてきたかを確認して、コートに立ちたい」と巻き返しを誓った。

 日本は9日に世界ランク3位のポーランド、10日に同4位のイタリアと対戦する。強豪相手に意地を見せたいところだ。

 

 ◆男子ネーションズリーグ 国際連盟がワールドリーグに代わる大会として18年に新設。16カ国が世界各地で週に3試合ずつ5週にわたって総当たりの1次リーグを戦い、7月4日からの決勝ラウンドには、開催国のフランスと上位5カ国が出場する。