ラグビーのトップリーグで15季ぶりの優勝を狙う神戸製鋼に新加入した、元ニュージーランド代表「オールブラックス(ABs)」のSOダン・カーター(36)が16日、神戸市内のホテルで行われた入団記者会見に出席した。世界的スターは約1時間にわたり決断の理由や、日本の食事にいたるまで、胸中を隠すことなく明かした。主な一問一答は、以下の通り。

 -神戸を選んだ理由をあらためて

 カーター 日本でプレーをしたいと思っていたところに、神戸から話があった。まず(神戸製鋼SHで元ABsの)エリス選手とよく話をし、よく対戦したことがあった(神戸製鋼BKで元オーストラリア代表の)アシュリークーパー選手にも相談した。(神戸製鋼が取り組んでいる)ニュージーランドのコーチングのこともいろいろ考えた上で、優勝できる体制があった。優勝したいというビジョンを持っている。(選手として)16シーズン目で、これからラグビーをするには新しいモチベーションが必要。エキサイティングな、新しい気持ちでいます。

 -体のコンディション、開幕戦(8月31日、NTTコミュニケーションズ戦)への出場は

 カーター 日本に来て、まだ2日しかたっていない。ただ、トップリーグの最初の試合から全力でいこうと思っている。11カ月、長いシーズンを(前所属のフランスの)ラシンでやってきた。少しリカバリーを入れて、そこからトレーニングをしている。夏合宿もあるが、いつから試合(実戦)をするかは重要。何週間かの中で(首脳陣と)相談しながら、いつ試合をするかを決めていきたい。

 -日本食で好みは

 カーター 一番好きな食べ物はすしです。日本のすしは世界で一番。日本で、日本のすしを食べるのが楽しみです。ニュージーランドの栄養士には「納豆を食べなさい」と言われました。食べたことはあるんですが…。好きになるように、たくさん食べます(笑い)。

 -新たなファンにはどこを見てほしいか

 カーター ラグビーのことが分からない方も、私のスキルを見たら「面白い」と思うと思います。どのキックも、精度高くキックをしようと思っている。決まった場所に落とす。また、ラグビーは激しいスポーツです。激しさの中での私の冷静さと、他の選手とのリーダーシップの部分(も見てほしい)。アメフトのQBのようなポジションです。周りの選手とコミュニケーションを取り、オーガナイズ(組み立てていく)していくところが魅力です。