レバンガ北海道は同じ東地区で首位の栃木ブレックスに70-79で敗れ、2連勝はならなかった。1点リードで迎えた第4クオーター(Q)終盤、栃木に11連続得点を許し、力尽きた。ジョゼ・ネト監督(47)は「4Qの最後の最後までどちらが勝ってもおかしくない展開だった」と悔しがった。

攻撃時にミスでマイボールを失うターンオーバー(TO)が前日20日の7から16に倍増。指揮官が「少し多すぎた」というように、自ら流れを手放した。70-70だった第4Q残り2分5秒。多嶋朝飛主将(30)からのゴール下デイビッド・ドブラス(37)へのパスを奪われて速攻で逆転を許すと、残り1分30秒でも同じようにTOから差を広げられた。

開幕から7戦でTOの数は18チーム中16番目の98。今季1試合平均7得点(昨季同2点)の松島良豪(26)は「積極性が出ている分でもある」と話していたが、東地区で首位を走る栃木が48、2位A東京は61で、強豪と渡り合うにはミスを減らすことも課題になってくる。

この日は2桁得点者が今季最多タイの4人で、シュート成功率は今季最高の50・9%。松島が「決めなければいけない場面で決めることができたことは自分にとっての収穫」と話したように、攻撃面では明るい材料もあった。

次節24日は15連敗中の千葉戦(千葉・船橋アリーナ)。17日に93失点で大敗した相手との対戦に、ネト監督は「この2試合を経て、レバンガというチームはどんな相手とも戦うことができるとポジティブに捉えたい」と先を見据える。天敵を破り、ホームに戻るつもりだ。