開幕戦で予選12位のニック・キャシディ(チームトムス)が優勝した。自身2勝目。

「とてもクレイジーなレースだったけど、スーパーフォーミュラは何が起きてもおかしくないレースだからフルプッシュで走り続けたし、運が良くて10ポイントを獲得することができた。でも今週はセットアップに苦戦していたし十分な速さがなかったのも確かだ。チームは本当に良い仕事をしてくれたけど、次戦に向けて力を取り戻したいと思うよ」

トムスの舘信秀総監督は「ニックのレースペースも良かったし戦略もぴたりとハマりましたが、運もあったし信じられないような展開でした。去年は一度も表彰台の中央に乗ることができませんでしたが、開幕戦からこうして勝ててうれしく思います」と語った。

スタートからレース序盤を大きくリードしたのはポールポジションの牧野任祐(ナカジマレーシング)だったが、9周目に高速コーナーの130Rで大きなクラッシュが発生しセーフティーカー導入。これで1・3秒遅いミディアムタイヤをスタートで履いて早々にピットイン義務を済ませていたキャシディらが上位に浮上。逆にソフトタイヤでスタートしていた上位勢はここでピットインをして残り約30周を遅いタイヤで走らなければならない圧倒的不利な状況に。

これを回避すべく8位スタートの小林可夢偉(KCMG)はピットインせず、レース再開後にソフトタイヤのまま走り続けて後続を引き離す戦略に。小林はハイペースで1周1秒以上ギャップを広げていったが、その後も事故や停止車両が相次いでさらに3度のセーフティーカー導入で何度もギャップを築いては失う展開の連続。最後はキャシディに10秒の差をつけていたものの、最終ラップにピット義務を果たさねばならず10位まで後退してノーポイントに終わった。

牧野はミディアムタイヤで4位にとどまり奮闘していたが、27周目に突然右リアタイヤが外れてクラッシュ。チームメートのアレックス・パロウもその前に左フロントタイヤが緩んでマシンを止めている。

これで優勝はキャシディ、2位に予選3位からミディアムタイヤスタートの山本尚貴(チーム無限)、3位は予選6位の山下健太(コンドーレーシング)となった。(山根玄紀通信員、米家峰起通信員)(撮影・南博幸)