体重無差別で争われ、19年世界選手権東京大会(8月25日開幕、日本武道館)男子100キロ超級代表最終選考会を兼ねる全日本選手権が29日、日本武道館で行われる。

28日、東京・講道館で前日会見が行われ、昨年準優勝の王子谷剛志(26=旭化成)が2年ぶり4度目の制覇へ意気込みを示した。

7度目の出場となる王子谷は「全日本は何回出場、何回優勝しようが憧れ。この舞台に立てることに感謝して1戦1戦戦いたい」と決意を述べた。

昨年は「苦しい年」で個人優勝なしで終わった。現状を打破するために、11月のグランドスラム(GS)大阪大会以降、自身の柔道と向き合い、得意の大外刈り以外の技にも取り組んだ。技出しを早めるために瞬発力も鍛えた。23日には、1000円カットで毎年恒例の丸刈りにした。心身ともに“全日本モード”となり「この苦しみを解放するには優勝しかない。新たな令和時代で勝ち上がれるよう、勝って平成を終えたい」と闘志を燃やした。

2年連続3度目の頂点を目指す原沢久喜(26=百五銀行)は「オリンピック(五輪)、世界選手権とは別の意味合いを持つ大会。優勝を念頭において、前に出てしっかり技をかける自分の柔道を意識することが重要。それが出来れば、世界(選手権)代表につながると思う」と言葉に力を込めた。