世界1位の大坂なおみ(21=日清食品)が、日本人初の4大大会シングルス第1シードに王手をかけた。

先週のマドリードオープンでも初戦で対戦した同33位のチブルコバ(スロバキア)に6-3、6-3でストレート勝ちし、3回戦に進出。同じ16日に予定されている3回戦に勝てば、ベスト8進出で、今大会終了後の20日発表予定の最新世界ランキングで世界1位保持が確定する。そして、26日開幕の4大大会、全仏オープン(パリ)で、日本人初の4大大会シングルス第1シードが確定する。

前日の15日に予定されていた試合だったが、降雨で16日に順延された。選手は、いつでも試合に入れるように、待ち続けなくてはならない。心身ともに疲れるが、大坂は「今日は、気持ちも前向きで問題なかった」と、待機のつらさにもあっけらかんとしていた。

先週に続くチブルコバ戦で、すでに手の内は重々承知。決して負けないという余裕からか、試合中には笑みがこぼれる場面も見られた。「楽しく試合ができている」。3回戦では、同29位のブザルネスク(ルーマニア)と対戦する。対戦成績は大坂から1勝0敗だ。