世界女王のダリア・ビロディド(18=ウクライナ)が、武道の聖地こと日本武道館の畳に立った。

初戦の2回戦で、ポルトガルの選手に指導3で勝利して3回戦に進出。172センチの長身で相手の奥襟をがっちりつかみ、長い手足を巧みに使った攻撃的な柔道で圧倒した。相手も独特の間合いに苦戦し、消極的な攻撃として3つ目の指導をもらった。勝利が決まると日本選手と同じぐらいの大歓声が上がり、注目度の高さを伺わせた。順当に進めば、決勝で17年世界女王の渡名喜風南(24=パーク24)と対戦する。

ビロディドは前大会で田村亮子の18歳27日を上回る史上最年少で世界女王の称号を手にした。ウクライナ・キエフ出身で、05年世界選手権73キロ級銅メダルで五輪3大会出場の父ゲンナジーさんと、元柔道家の母スベトラーナさんの影響で柔道を始めた。8歳から欧州の国際大会などで活躍し、「常に1番でありたい。1番以外はビリと同じ」との信念を持ち、五輪金メダルを夢に抱いている。9等身のモデル顔負けの美貌で「美しすぎる柔道家」として世界中で注目を集めている。