天才サーファー村上舜(22)が、アジア最上位での東京オリンピック(五輪)出場権獲得に王手をかけた。敗者復活戦を勝ち上がる村上は同8、9回戦を2位通過。大原洋人(22)は同9回戦で3位となって敗退し11位。五十嵐カノア(21)は同8回戦4位に敗れて13位だった。アジア勢で残るのは日本人の母を持つリオ・ワイダ(和井田理央、19=インドネシア)と村上だけになった。

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強風の悪コンディションの中、村上が豪快な技を連発して強さを見せつけた。敗者復活8回戦は2本目に8・33を出して2位、同9回戦は大原との2位争いを制して勝ち上がった。3回戦で敗れて「すごく落ち込んだけど、チームのためにと集中した」と話した。

日本人でただ1人残り、東京五輪も見えてきた。10回戦で2位以内に入り、同組のワイダが3位になればアジア最上位で五輪出場権獲得。それでも「優勝しか考えていない。自分のできることをやるだけ」と、敗者復活戦から決勝に進みながら4位に終わった昨年を上回る成績を誓った。