31日に開幕するテニスの4大大会、全米オープン(ニューヨーク)で、男女シングルス本戦の組み合わせ抽選が27日(日本時間28日)に行われ、18年優勝で世界ランキング10位の大坂なおみ(22=日清食品)は、1回戦で、同78位の土居美咲(29)と対戦することが決まった。対戦成績は大坂の1勝0敗だ。

4大大会で、過去、日本女子選手同士の対戦は20回。最後は06年ウィンブルドン2回戦で、杉山愛と森上亜希子が対戦し、杉山が勝っている。14年ぶりに実現した4大大会の日本女子対戦だが、全米に限って言えば、過去、2回しかない。ともに94年で、伊達公子が1回戦で平木理化、2回戦で神尾米に勝った2回だけだ。

大坂は、26日(日本時間27日)に行われた前哨戦のウエスタン・アンド・サザンオープン準々決勝で、同20位のコンタベイト(エストニア)に逆転勝ち。しかし、その後、自身のSNSに、米ウィスコンシン州で起きた警官の黒人男性銃撃事件に抗議する声明文を発表。27日に予定されていた準決勝の対メルテンス(ベルギー)戦を抗議のために棄権するとしていた。

また、男子のツアーを管轄するプロテニス協会(ATP)、女子のツアーを統括する女子テニス協会(WTA)、米国テニス協会(USTA)は共同で声明を発表。「スポーツとしてのテニスは、人種差別や社会的な不公平に対して、結束して反対する立場を取っている。この3団体は、27日の大会を一時休止することで、それを表したい。大会は28日から再開される」と、抗議のために、ウエスタン&サザンオープンは27日に試合を開催しないと明らかにした。