「第3回日本の未来とスポーツコンファレンス」が13日、オンラインで行われ、柔道の18年世界選手権女子78キロ超級金メダリストで独協医大の現役学生でもある朝比奈沙羅らが講演を行った。

このイベントはスタンフォード大のアスレチックトレーナーで「スタンフォード式疲れない体」の著者としても知られる山田知生氏らが主催。昨年12月の大阪開催に続く第3回の今回はコロナ禍のため、オンライン会議システムZoomを使っての開催となった。

ゲスト講師として招かれた朝比奈は「貪欲に、興味を食べ続ける人生を!」と題した講演で、自身が行っているサッカーやボクシングなど他競技の動きを取り入れた多彩な練習法を紹介。「ボール遊びをしているやつに勝てるわけがない」などと中傷されることもあったが、父との二人三脚で乗り越えてきた歩みを振り返った。また「デュアルキャリアを意識した現役生活を送ろうと考えている」として、医大生として医師を目指しながら競技を続けていく意義についても語った。

講演を聞いた山田氏は「日本にも新しい世代が出てきたな、という印象。彼女が声を出していけば、彼女の生き方がメジャーになっていく」と多様性の広がりに期待した。

主催者の1人でなでしこジャパンのフィジカルコーチ広瀬統一氏は「子供がスポーツを通じて健康になり未来を豊かにしていくためには、大人も学び続けなければならない」とイベント全体の趣旨を説明。この日は2人のアマチュア女性アスリートも講演を行い、海外スポーツ留学で広がる可能性について語った。