バドミントン男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(26=NTT東日本)が8日、自身のユーチューブチャンネルで動画を公開し、準々決勝で敗退した3月の全英オープンについて「覚悟が甘かったと痛感させられた」と振り返った。

世界ランキング10位のリー・ジージャ(マレーシア)に金星を献上した。これまで直接相手で1度も負けたことがない相手だっただけに、「いけるんじゃないかと思っていた部分はあった」と正直に話す。その上で「ちょっとしたところが最後にダメージとなり、弱気にさせられてしまった」と敗因を分析。それでもスタミナ面で問題がなかったことを確認できたことで、「次につながる負けにできたら」と前向きだった。

511日ぶりに喫した敗戦。周囲からの驚きの声は本人の耳にも届いた。「『桃田どうした?』みたいなコメントを結構目にしたけれど、そう思われている時点でうれしいなと。俺が負けることに対して、周りが違和感を感じるって、相当うれしいこと」と受け止めている。

これまでは世界ランキング1位であることに「負い目を感じていた」とも明かした桃田。全英オープンで味わった敗北を良いターニングポイントと捉えているようで、「今回で吹っ切れたというか。追いかける側の世界ランク1位は強えぞ、と見せられたらいいかな」。チャレンジャー精神を取り戻すきっかけとなったようだった。