バレーボール男子のアジア選手権が開幕し、日本が初戦でカタールに3-0とストレート勝ちを収めた。

主将の石川祐希(25=ミラノ)が背中の痛みなどでベンチで戦況を追う中でも、若手が持ち味を存分に発揮。格下相手に寄せ付けない戦いぶりを見せて好発進を切った。次戦でバーレーン(13日)と戦う。 第1セットから東京オリンピック(五輪)代表の高橋藍(20=日体大)や大塚達宣(20=早大)、この日シニア代表デビューを飾った宮浦健人(22=ジェイテクト)らが得点を重ねて、25-20と先取。第2セットは一進一退の展開になったが、終盤に途中出場した高梨健太(24=名古屋)がブロック得点などできっちり仕事を果たして25-23と連取した。勢いそのままに最終セットも序盤から点差を広げ、最後は大竹壱青(25=パナソニック)のスパイクが決まり25-21と、ストレートで貫禄勝ちした。


アジア選手権の優勝、準優勝チームは2022年にロシアで開催予定の世界選手権の出場権を獲得する。


スコア


日本25-20
25-23
25-21
カタール


日本対カタール カタールを3-0で下し、笑顔の日本代表。後列右から3人目はキャプテン石川祐希(撮影・丹羽敏通)
日本対カタール カタールを3-0で下し、笑顔の日本代表。後列右から3人目はキャプテン石川祐希(撮影・丹羽敏通)

第1セット

第1セット序盤から猛攻を仕掛け、格下相手に幸先よく25-20で先取した。

主将の石川祐希(25=ミラノ)が背中の痛みで先発メンバーから外れる中でも、日本は第1セット終始押し気味に展開。東京オリンピック(五輪)最年少代表入りしたアウトサイドヒッターの高橋藍(20=日体大)をはじめ、大塚達宣(20=早大)、攻撃専門のオポジットとして代表デビューを飾った宮浦健人(22=ジェイテクト)ら若い戦力が得点を重ねた。

日本対カタール 第1セット、大塚達宣のスパイクが決まる(撮影・丹羽敏通)
日本対カタール 第1セット、大塚達宣のスパイクが決まる(撮影・丹羽敏通)

第2セット

第2セットは一進一退の展開が続く中、途中出場した高梨健太(24=名古屋)などの活躍で25-23と連取。

勝利まで残り1セットとした。終盤に出場した高梨が仕事人ぶりを発揮。チームの課題としていたブロックで得点を奪った。最後は難しい態勢からスパイクを放ち、このセットを物にする得点を奪った。

日本対カタール 第2セット、宮浦健人のスパイクが決まる(撮影・丹羽敏通)
日本対カタール 第2セット、宮浦健人のスパイクが決まる(撮影・丹羽敏通)
日本対カタール 第2セット、高梨健太がスパイクを決める(撮影・丹羽敏通)
日本対カタール 第2セット、高梨健太がスパイクを決める(撮影・丹羽敏通)
日本対カタール 第2セット、マッチポイントから高梨健太がスパイクを決める(撮影・丹羽敏通)
日本対カタール 第2セット、マッチポイントから高梨健太がスパイクを決める(撮影・丹羽敏通)
日本対カタール 第2セット、スタッフの指示を聞く日本代表。中央は中垣内祐一監督、左端はキャプテン石川祐希(撮影・丹羽敏通)
日本対カタール 第2セット、スタッフの指示を聞く日本代表。中央は中垣内祐一監督、左端はキャプテン石川祐希(撮影・丹羽敏通)

第3セット

勢いそのままに最終セットも序盤から点差を広げ、最後は大竹壱青(25=パナソニック)のスパイクが決まり25-21と、ストレートで貫禄勝ちした。

日本対カタール 第3セット、中垣内祐一監督(中央)の隣で仲間を迎える石川祐希(撮影・丹羽敏通)
日本対カタール 第3セット、中垣内祐一監督(中央)の隣で仲間を迎える石川祐希(撮影・丹羽敏通)
日本対カタール 第3セット、ポイントが決まってベンチで拳を突き上げるキャプテン石川祐希(撮影・丹羽敏通)
日本対カタール 第3セット、ポイントが決まってベンチで拳を突き上げるキャプテン石川祐希(撮影・丹羽敏通)
日本対カタール 第3セット、拍手でコートの仲間を鼓舞するキャプテン石川祐希(撮影・丹羽敏通)
日本対カタール 第3セット、拍手でコートの仲間を鼓舞するキャプテン石川祐希(撮影・丹羽敏通)
日本対カタール カタールを3-0のストレートで下した日本チーム(撮影・丹羽敏通)
日本対カタール カタールを3-0のストレートで下した日本チーム(撮影・丹羽敏通)

<アジア選手権男子日本代表メンバー>

<2>ミドルブロッカー 小野寺太志(JT)

<3>セッター 藤井直伸(東レ)

<4>オポジット 大竹壱青(パナソニック)

<5>アウトサイドヒッター 大塚達宣(早大3年)

<6>ミドルブロッカー 山内晶大(パナソニック)

<7>アウトサイドヒッター 高梨健太(名古屋)

<9>ミドルブロッカー 福山汰一(ジェイテクト)

<12>アウトサイドヒッター 高橋藍(日体大2年)

<13>セッター 大宅真樹(サントリー)

<14>アウトサイドヒッター 石川祐希(ミラノ)

<15>ミドルブロッカー 李博(東レ)

<17>リベロ 小川智大(名古屋)

<19>オポジット 宮浦健人(ジェイテクト)

<20>リベロ 山本智大(堺)

日本対カタール アジア選手権に臨む中垣内監督(後列右端)率いる日本代表の選手たち(撮影・丹羽敏通)
日本対カタール アジア選手権に臨む中垣内監督(後列右端)率いる日本代表の選手たち(撮影・丹羽敏通)