トライアスロン女子の上田藍(37=ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター)が「ラストレース」に挑む。今季限りで五輪代表を争うトップレベルの競技会から退くことを宣言している上田は、23日に宮崎で行われる日本選手権に出場。五輪3大会に出場するなど長くトライアスロン界をけん引してきた「藍ちゃん」が、19回目の日本選手権で7回目の優勝を目指す。

上田は22日の前日リモート会見で「これからは、競技を広める部分もやっていきたい」と話した。4度目の五輪出場を逃した6月、自身のSNSなどで「五輪挑戦に区切りをつける」と発信。最高峰の世界シリーズ出場も今季限りとし「新しいことにチャレンジしたい」と話していた。

18歳から師事してきた山根英紀コーチとの契約を満了し、日本トライアスロン連合(JTU)の強化選手からも外れた。京都・洛北高3年でトライアスロンを始めて20年、その集大成の日本選手権を前に「区切りとかは関係なく、しっかりとレースをしたい」と言った。

過去18回出場した日本選手権は優勝6回、2位3回と圧倒的な成績。会場はいずれも東京・お台場だったが、今回は東京五輪・パラリンピックの撤去作業が終わらないため、初の宮崎開催となった。もっとも、宮崎のワールドカップ(W杯)で優勝経験もある上田は「コースとの相性はいい。こういう状況で開催していただけることに感謝して走りたい」と話した。

「トライアスロンが大好き」という上田だけに、挑戦をやめることはない。今後も千葉を拠点にトレーニングを続け、ロングディスタンスの大会への出場も視野に入れる。その前に、最後の日本選手権。「若い選手と競い合って、いいレースがしたい」。上田は笑顔で言った。【荻島弘一】