東京五輪シングルス代表対決で、石川佳純(29=木下アビエル神奈川)が敗れた。伊藤美誠(21=スターツ)に2-4と接戦の末に力尽きた。

2-2で迎えた第5セットだった。石川は劣勢だった4-9から5連続ポイントで一時は追いついた。最後の2ポイントは伊藤に連取されて再び先行を許した。試合後、「ここが勝負だと思った」と振り返る場面。流れを引き戻せなかったことを悔やんだ。

伊藤との試合は、優勝した昨年1月の全日本選手権決勝以来。「手の内はわかっているのでラリーにもなる」と難しい戦いになることは覚悟していたが、4-3で競り勝った同大会の再現とはならなかった。

今大会第1シードの伊藤に対して、石川はノーシードで挑んだ。「これから自力でシード選手に勝ってシードを獲得するしかない」と巻き返しを誓った。

今大会はTリーグ初となる個人戦。成績に応じてパリ五輪シングルス代表選考の基準となるポイントを獲得できる。男子16人、女子24人がトーナメント方式で争っている。