テニスの全豪オープン第13日が28日、メルボルンで行われ、車いす女子シングルスで世界ランク2位、第2シードの上地結衣(28=三井住友銀行)が準優勝した。

決勝で同1位の第1シード、ディーデ・デフロートと3年ぶりの優勝を懸けて対戦。第1セットは6-0と最高の滑りだしだったものの、その後は2-6、2-6で逆転負けした。

決勝後、WOWOWの単独インタビューに応じた。

-最大のライバル、デフロートをあと1歩まで追い詰めた。試合を振り返って

上地 昨日のダブルスでも(外コートで)対戦しましたが(今回は中コートの)マーガレット・コートアリーナでしたし、シングルスはシングルスの戦い方があるので、先週の試合を見返して、やるべきことをおさらいして試合に入りました。

第1セットは、昨年の全米オープンや先週の前哨戦でも3セット戦いましたが、その中でも一番、手応えがあったというか、彼女のミスというよりは、自分がしっかりとボールをコントロールしてポイントを積み重ねてセットを取れたことがすごく良かったです。

第2、第3セットはあんなスコアでしたが、やりたいことは一貫してありました。彼女のボールやポジションが変わり、第1セットのように、思うようにプレーさせてもらえなくなりました。

今回、前に出て早いタイミングでボールを取るということをやったことが、今回のスコアにつながりました。この結果を次に、勝利につなげていくために何が必要なのか。昨年の全米オープンあたりから彼女にプレッシャーをかけられている感覚はある。それを続けて、もっと彼女のミスを誘っていきたい。第1セット、彼女のダブルフォルトの数がすごく多かったので、ああいう形にしていくことがすごく重要だと思います。

ただ、彼女自身も彼女のチームも私が目指しているプレースタイルに対応してくると思うので、先を見越してやっていかないと彼女に勝てる日はやってこない(今回の敗戦でシングルスは17連敗)。まだまだ2023年は始まったばかり。トライしていることの精度を高められるよう引き続き頑張っていきたいです。

◆全豪オープンテニスはWOWOWで全日生放送。WOWOWオンデマンドでは全コートライブ配信される。